先輩が、好きです。《 S.Atae》 (ページ3)

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2話ページ3

千「ねぇ、Aどうしたの？
　なんか最近ぼーっとしてるよ？」

『え、そう？』

千「うん………なんかあった？」

『うーん………………？』

千「無理しないでね？
　あ、そー言えば、踊祭(オドサイ)って、体育祭の後、結構すぐだよね？」

『あ、うん、そうだね！』

千「どんな曲渡るかな～♪」

踊祭(オドサイ)っていうのは、ダンス部が秋に一年に一回開く、定期発表会のこと。

2,3年生がメインで、1年生は1,2曲しか踊らないけど、みんながワクワクするイベント。

私たちは今年が初めてだけど、去年はこの学校の踊祭(オドサイ)を見に行ったし、

先輩に話を聞いたりもした。

もうすぐで曲がもらえる。

噂では、1年生は、1年生だけでの一曲と

学年シャッフルで三グループに分けての一曲

の二曲を踊るって聞いた。

でも、噂だからな～。

どうなんだろ？

千「あ、隆弘先輩と真司郎先輩だ。」

『えっ？あ、ほんとだ。』

「『こんにちは！』」

同部の先輩と会った時は、部活じゃなくても挨拶するのがマナー。

隆「こんにちは(ニコ」

真「こんにちは。」

隆弘先輩は、相変わらずのキラースマイル。

真司郎先輩は、結構そっけない。

だけど、そんな真司郎先輩も、かっこよくて、頰が緩む。

千「あれ、Aどした？なんか笑顔だね。」

『そんなことないってば～！』