先輩が、好きです。《 S.Atae》 (ページ12)

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11話ページ12

『おはよ～』

「あ、Aに千晃～！おはよ～」

『由亜おはよう！』

千「おはよっ！」

教室に入ると、クラスメイトの川崎由亜(かわさきゆあ)が声をかけてきた。

由亜はクラスのふわふわ癒し系の子で、千晃の次に仲がいいの。

由「ねぇねぇ、秀太くんがまた告白されたらしいよ～！
　それも、2組の葉月ちゃんに！」

千「え！あの葉月ちゃんに？」

由「うん！しかもしかも、それを秒殺で振ったんだって。」

『えぇっ！葉月ちゃん、あんなに可愛くて優しいのに！』

秀太っていうのは、クラスメイトの末吉秀太のこと。

サッカー部で、頭がいいんだけど、いちいち感に触ること言ってくるの。

それなのに、すごくモテるみたい。どこがいいのやら。

ため息をつきながら、席に着いた。

「はよ。」

『あ、秀太。おはよ。』

秀太は、席が隣なの。

『ね、秀太また告られたんでしょ？しかも、学年で一番可愛い日向葉月(ひむかいはづき)ちゃんに！
　っていうか、振ったってことは、好きな人でもいるの？？』

秀「べーつに。日向のことは、別に好きでもねぇし。それに、お前には関係ねーだろ。」

『そうなんだけどさ。』

((キーンコーンカーンコーン

((ガラガラ

日直「起立、礼、着席」

こうしてまた、私の一日が始まります。