あ の 娘 に 勝 て な い ！【短編集】

・ ページ31

『ええ…？』
nar「いや、正直しゃーないよ。」
ne「オレも正直びっくりしたモン。」

うんうんと頷くカニマンゴー。すると目の前にパッとガラの悪いアロハ刑事が現れた。

tb「ア゜ｯｯｯ」

両手で顔を覆いドシャア！と効果音が付くぐらい腰から力が抜けてしまったように倒れたつぼ浦クン。

『んふ、つぼ浦クンハッピーハロウィン』
tb「ハッピーの過剰戦力…アッお菓子アリガトウｺﾞｻﾞｲﾏｽ………」

rd「ぅわマジかよ〜…居る〜…現実じゃん…
Aさんそういう仮装とか嫌な人じゃなかったんすか…」
『いやこれはどちらかというと』
tb「私服っすよね」
『うんうん…………………………うん？』
rd,nar「「は？？？」」
tb「ちょちょちょ」

青井クンとカニクンが光の速さでつぼ浦に手錠をかける。私のプライベートはトップシークレットかつ家すらギャングや同僚にバレた事ないのになんでこいつ知ってるの？？？

nar「その話詳しく。」
rd「ストーカーって何罪？」
ne「Aって私服チャイナなノ？」
『せやけども…どこで知ったんそんなん』

tb「いやちょっと前に中国旅行行った時にホリデー休暇終わるぐらいのタイミングでAさんが空港に居るの見ちゃって。」
『話しかけてくれても良かったんに』
tb「初見は無理です。魂爆発四散します。」
rd「わかる。」


nar「じゃあドリー先輩と同郷なんだ、A警視。」
『せやね〜。ドリちゃんもチャイナ着たらいいのに。
…堅物だし着ないか。
あ。』

そういえばハロウィンのアレをやってなかった。

『トリックオアトリート。なんかくれんと悪戯するで』
nar「え、悪戯されたい」
rd「右に同じく」
tb「左に同じ」
ne「イタズライタズラ」
『…ふ〜ん？』


kut「あ、A警視〜我行ってくる〜」
『いってらっしゃ〜い』

とりあえず覆面三人衆のアイデンティティを剥ぎ取り出動しようと車庫に向かって走っていた皇帝のバッグに忍ばせた。あの子の運転は荒いし速い。

気付いた3人は慌てて皇帝の後を追って行った。

tb「俺覆面無いっすよ」
『せやねぇちょいと屈んでやつぼ浦クン』
tb「？はい。」


『匠クン❤︎』

耳元で吐息たっぷりに囁くと硬直して動かなくなったつぼ浦匠。どうやらお耳がクソ雑魚だ。

sub「警視さん、ましょうだ……」
『さぶちゃんにも囁こか？』
sub「ヒィ…刺激が強すぎるからまたこんどね…」
『あら、そりゃ残念。』

私は自然と口角が上がるのを感じた。

(おまけ。)【ｽﾄｸﾞﾗ,ﾗﾃﾞｨ】→←警視監とハロウィン【ｽﾄｸﾞﾗ】

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