【gttb】赤猫の君Ⅱ【ｲ建康鯖】 (ページ6)

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豚さんと香水の匂いページ6

食堂に到着すると、足元に小さな子豚を連れたトントンさんがいらっしゃった。

『トントンさん、トンちゃん、おはようございます。』
tn「あ、マリさん。おはようございます〜。トンと知り合いやったんすね。」
『初日に農場を案内された時に。ね、トンちゃん。』

ぷぎ！とニコニコ笑って足元をくるくる回るトンちゃん。

tn「そう言えば獣人は動物と会話できるってマジですか？」

『種族が近ければ近いほど理解力があるだけで、実はそんなに変わりませんよ。トンちゃんは賢いので感情表現が上手くてわからない人は居ないと思います。結局はお互いの仲良くなりたい、交流したい気持ちがあるかどうかが肝ですから。』

tn「はえ〜そうなんすね…俺は天使族だけどトンの気持ちがよくわかるのはトンが歩み寄ってくれとったからなんか…！お前〜！！」

トンちゃんを抱き上げ頬擦りするトントンさん。トンちゃんもとても嬉しそうだ。

最近知ったのだがトントンさんの顔は被り物だったらしい。お食事の時にベリッと剥がしているところを初めて目撃してしまった時は目を丸くしてしまい護衛のゾムさんは爆笑していた。知らなかったんですもの…同じ純血獣人かなと思ってたのに…シクシク。

凄い量のご飯をトンちゃんと綺麗に平らげていくトントンさんと遅れてやって来たゾムさん。2人とも雑務と戦闘では恐らく1番消費カロリーが高いのでよく食べる。ここのシェフの方は毎朝大量の料理を作っていて凄いですね。

ut「マリちゃん♡おはよう♡」
『おはようございます。』

隣の椅子に座ったのは朝に居るのは珍しいと聞いていた夢魔の鬱さん。彼からは初めて会った時のげんぴょんさんよりもひどい香水とタバコの匂いがする。流石に本人の前でフレーメン反応するのはいただけないのでｸｯと息を止める。

shp「大先生、マリさんから離れてください。フレーメン反応めっちゃ我慢してますよ。臭いんすよ香水が。」

ut「えっ？！マリちゃん僕匂う？！」

『そんな事…ありませんッ……』

ut「なんかごめん…」
shp「スメハラっすよ。マリさんが来てから禁煙消臭完璧な俺を見習ってください。という訳でマリさんの隣は俺っすほらどいたどいた」

ut「あぁん♡ちょ、降ります降ります自分で降りますから引き摺り下ろそうとするのやめっあ"ぁ！！」

今日もw国は朝から賑やかだ。