【gttb】赤猫の君Ⅱ【ｲ建康鯖】 (ページ45)

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騒がしい心音と館内ページ45

『わぁ！』
gt「あっ逃げれるよな？！すまん！咄嗟だったんだ」
『…うふふ、どきどきします。』
gt「〜〜〜〜〜〜〜〜ｯｯｯ」

ぐちつぼさんは私をガッと片腕に抱えて走り出した。
距離が近くて逞しい腕がしっかりわかってどきどきする。

tn「はえ〜こりゃーてぇてぇカップルですわな」
gn「いちゃいちゃすんなァ！！！！！！」
si「あーっ居た！！マリちゃんこっち見て〜！

撮れた！！僕死にたくないからバイバーイ！！」
『さっきはごめんなさい死神くん！後で写真くださ〜い！』
si「はーーーい!!またねーーー!!」

死神くんは遠くに遠ざかりながら手を振っていた。
前を見ていなかったせいか扉に体当たりして転んでしまったのは見なかった事にしよう。

ky「マリさんはさっき追っかけまわしたからええわ。ﾝトン氏ィ〜まってや〜おんなじ西の豚天使やないですかぁ〜」
tn「豚さんにモテちゃって仕方ねぇや！！ハハ！」
tr「ｳﾜｧｧｧｱトントンさんこっち来んでよ！！！！」
tn「たらこさんも西出身ですやんナカマナカーマ」
tr「最悪だぁぁあ」
gn「俺も巻き込むなたらこぉぉぉぉぉぉ」

どんどん遠ざかる皆。

gt「俺達は許されたっぽいな」
『そうみたい…ですね。あの…』

歩みを止めたぐちつぼさんは私をまだ抱えたままだ。

gt「…………………………もうちょっと、このままで。」

私を抱え直して鍵部屋に向かうぐちつぼさん。
周りの方々に見られて冷やかされるのは少し恥ずかしいけれど、私も彼に抱き抱えられているのはとても心地が良かった。
私と彼の心臓は館内の騒がしさにも負けない程に忙しなく動いていた。