【gttb】赤猫の君Ⅱ【ｲ建康鯖】 (ページ5)

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悪魔なポメラニアンと帽子ページ5

あれから一週間、しんぺい神さんの的確な治療もあり、私の耳は4日でなんとなく聞ける程度に回復した。

朝食を食べに食堂へ向かっていると、前方にロボロさんが柱に背中をつけ待っていた。

rbr「あ、マリさんや、おはようさん。お耳の調子どお？」
『ロボロさん、おはようございます。少し聴こえ辛い時もありますが、だいぶ治って来ました。』
rbr「おー！よかったよかった。
そんな君には〜、ハイ、これ！」

ロボロさんが渡して来たのはリブベレー帽。フェルトのような生地で出来ている。

rbr「音を和らげる生地で出来た獣人用の帽子で制作はウチ、技術班でデザインはウチの自称オシャレ番長のシャオロンやで。ほらあんさん隠れとらんでこっち来いや。」

ロボロさんは後ろの柱に声をかける。よく見ると悪魔のような尻尾がはみ出ている。

sha「…マリさん、こん前はごめんな、、？鼓膜ぶち破って挙句扉飛ばして……俺反省したわ。」

しゅんと縮こまりながら出て来たのは豚のピンバッジの付いたニット帽の男の子。…この前書類持ってた男の人だ。

『いえ、全部事故のようなものですから私は気にしていませんよ。素敵な帽子、ありがとうございます。』

その場で帽子に耳を包んで被って見せる。

『似合っていますか？』

sha「ぁ、おん！！めっちゃ似合っとる！」
rbr「シャオさん、声量。」
sha「あっ」
『ふふ、帽子のおかげで全然問題ないですよ。お二人とも、ありがとうございます。』

sha「よ、よかった…！あ、俺、シャオロン！悪魔と犬獣人のハーフで近接だったらこの国1番の腕でこの国人気者やで！よろしく！」
rbr「この国1番の人気者…w」
sha「なんやロボロ文句あるんか」
rbr「なーんも？…んじゃマリさん、この城居る時はその帽子ずっと付けときや。声デカい奴しかおらへんからこの城。」
sha「1番声デカい奴がなんかいっとる」
rbr「喧しいわ！」

コントのようなやり取りにクスクス笑うと顔を耳まで赤くする2人。

『お帽子、大事にしますね。』

私はもう一度お礼を言ってお辞儀をして食堂へ向かった。

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sha「やべー………かわいい……シッマがあんななるのもわかるわぁぁ…フリフリロリータ着せたい……」
rbr「キモすぎって言いたいとこやけどわかるわ…」