穏やかな平日 ページ39
gt「ただいま〜……って何してんだ焼きパン」
yk「耳がきもちわるかったから耳かきしてもらってﾝﾜｧア」
掃除が終わったので耳に息を吹きかけると焼きパンくんはふにゃふにゃしてる顔をもっとふにゃふにゃにした。
『おかえりなさいぐちつぼさん。』
gt「…おん。」
『うふふ、後で貴方も耳かきします？』
gt「………ﾊｲ｡」
いつまで経っても我が旦那様は赤面しやすくて可愛らしい。自分で言うのもなんですが、本当にこの人は私に弱いのだ。
gn「いいなァ俺もママに耳かきしてもらいてぇよ」
gt「でっけぇ息子だなオイ」
gn「ヤダ下ネタ？！やめてよｯ！！！！！！」
gt「お前が振ったんだろこの話！！！！」
いやーんと股を隠すげんぴょんさん。この人は相変わらずだ。ほぼ最初に会った頃と変わらない安心感はこの人でしか味わえないだろう。
たまに女子会と称してたらちゃんと私、それからげんぴょんさんとたまーに死神くんでお茶をするが、女性は私しか居ない。らっだぁさんとぺいんとさんがセーラー服を着てらだ美とぺん子と名乗り突撃して来た時は流石に笑ってしまった。
tr「ちぇ、俺はまず耳がないや。」
エラをいじるたらちゃん。たらちゃんは最近、孤児院で泳いだ事の無いサメの魚人であるシャークんに泳ぎを教えている。…おかげでシャークんの強さは水陸両用となってそろそろグルッペン総統閣下からスカウトが来そう。
nk「マリさん！こんにちは！！！！」
sh「マリさん。お邪魔します。あ、限界組もこんちは。」
tr「俺達ついで？？ついでなの？？」
md「マリー今日ﾉｵﾔﾂｰｰ」
gt「びっっくりした…どりみーじゃん…」
md「ﾝﾀﾞﾖ見ﾃﾝｼﾞｬﾈｰﾖ」
ぶんぶんと腕を振りぐちつぼさんをぽこぽこ殴るみどりくん。そろそろご飯も準備しなきゃな。騒ぐ皆を背にキッチンへ向かう。みどりくんもふよふよと浮いて付いてくる。
md「…マリ…………」
『…もうそろそろ、限界ですね。』
md「ﾔﾀﾞ…ﾖｳﾔｸ仲良ｸﾅﾚﾀﾉﾆ………」
みどりくんは人の魂が透けて見える。私の残り少なくなって小さくなった魂も。心配なのか、最近みどりくんは毎日家にやってくる。
md「ﾗﾀﾞｵｶﾞ悲ｼﾑﾖ？ｸﾞﾁｻﾝﾓ………」
『みどりくんも？』
md「ｳﾝ。」
今日はやけにみどりくんが素直だ。…思ったより私に残された時間は少ないのかも知れない。
…だけど。
『生き物として生を受けた以上、私は自然の摂理に従うわ。…ごめんね、みどりくん。』
md「………ｳﾝ。」
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作者名：その辺の夢女 | 作成日時：2023年7月31日 14時
