【gttb】赤猫の君Ⅱ【ｲ建康鯖】 (ページ36)

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全ては終わってページ36

gt「ちょちょちょ血ってめっちゃ汚ねぇんですよマリさん？！？！？！？」

慌ててぐちつぼさんが私の顔をごしごしと長袖の袖口で拭く。
その焦った顔が何だか可笑しくて笑ってしまった。

gt「うふふじゃねぇよ？！！帰ったら説教だぞ説教！！」
『ぐちつぼさん私を説教してくれるの？』
gt「……やっぱ無理かも……………
でも多分クロノアさんとか長靴さんからは怒られるよ。俺もそれは擁護できませんから。」

それは…嫌だな。お父様とお兄様のお説教は長くなりやすい。お父様は特に面倒くさいのだ。

j.ln「ちょ……おじさん達の心臓に悪いから…マリちゃん猫騙しはやめとくれ…」
『ごめんなさい、蘭たんさん。でもあれしか方法が思いつかなかったの。』
j.ln「それに…マリちゃん、人を殺めたのは初めてでしょ？………ごめんね。」
『いえ、私も覚悟を持ってやった事ですから。』

gt「あの〜…どういう関係性？」
ぐちつぼさんがジト目でコチラを見る。

j.ln「俺らは唯の大穴のお節介おじさんだよ。マリちゃんとはただの親友。………もう若くないから体力も無くなってきた。おじさん達は大穴に戻るよ。マリちゃん。」

私が血塗れにも関わらず、蘭たんさんは私を強く抱きしめる。ぐちつぼさんも何かを察して口をつぐんだ。

『………何度も助けて頂いて、ありがとうございました。蘭たんさん。すぎるさんも、しゅうさんも、ハッチさんも。』

ぐりぐりと頭を押し付け抱きつく。本音を言うと、お別れなんてしたくなかった。

j.ln「………いいかい、マリちゃん。」

優しい蘭たんさんの声に私は顔を上げる。

j.ln「魂が燃え尽きても、天界でまた再生する。…そして来世というものは生物みんな平等に与えられる。肉体が変わっても、魂は変わらない。
…だから、大丈夫。この世界でもう二度と逢えなくても、また生まれ変わったその先でまたいつかきっと会えるさ。」
『はいっ…』

j.ln「あ〜あ〜泣かないでぇ"〜俺も泣いちゃう"か"ら"ぁ"〜！！」
sgr「蘭たん早よ行くで。立ってるのもギリギリやろお前。…マリちゃんまた来世で会おな！！」

すぎるさんは手を大きく振ってからしゅうさんが開けた穴に飛び降りて行った。

ha「うん。僕達が言いたかった事全部蘭たんに言われちゃったし。」
shu「そうだね。また会おう！」
j.ln「絶対また会えるから"ｯまた"ね"マリちゃん"」

『はいっ、また…！絶対会いましょうね！』

大好きな深淵に生きる親友とまた会える事を願って私は手を振った。