【gttb】赤猫の君Ⅱ【ｲ建康鯖】 (ページ35)

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赤猫の罪ページ35

:この話は過度な暴力表現がございます。:

v「もういい…最終手段だ…貴様ら動くな。動き次第このボタンを押す。」

そう言って取り出したのはペン程のサイズのボタン。おそらく私の首輪に付いている爆弾の起爆用のものだろう。

v「いいか雌猫…私が今ボタンを押せば貴様ら諸共島を消し飛ばした威力の爆弾が爆発し皆死ぬ。…仲間を殺されたくなくばこちらに来い。」

gt「…ｯ行ったらダメだマリ。」

ぐちつぼさんは私を見つめる。
でも、私の島を消し飛ばしたあの爆弾と同じものなら、私達だけではなく、救援に来てくれているみんなが危ない。

………みんなを護る為ならば、私も腹を括らねばいけない。

私はゆっくりとぐちつぼさんから離れ、ヴェルコの元へと歩く。私を追いかけようとしたぐちつぼさんはヴェルコが持っていたボタンをチラつかせると下唇を強く噛み留まった。

ヴェルコの目の前に立つと、ヴェルコは顔を狂気的に歪ませ笑う。

v「ふ、あはは！！最初からこうすれば良かったのだ！そうかそうか、仲間には弱いのか…！」

『ごめんなさい、ぐちつぼさん。

ごめんあそばせ。

ヴェルコ首長。』

v「が、、、は…………？」

ヴェルコの腹に両腕を突き刺し私の真上に持ち上げる。
その反動でボタンが床に転がる。

『…私はもう、覚悟が決まりましたので。』

突き刺した両腕で持ち上げたヴェルコの腹から彼を真っ二つに裂き、私は血の色をした罪を浴びた。