【gttb】赤猫の君Ⅱ【ｲ建康鯖】 (ページ34)

今日:33 hit、昨日:12 hit、合計:19,063 hit

捩れた男ページ34

翌朝、こばこださんが外から帰ってきたと同時に目覚めた。りんごを採ってきてくれていたらしく、ありがたくいただいた。こばこださんは昨日と変わらず石をぼりぼり。

蘭たんさん達と共に、廃教会で救援を待っていると

ステンドグラスの真下。1番奥のアプス…祭壇と呼ばれる場所に私の肉体と魂を割いた張本人の気配を感じ後ろを振り返ると、突如湧き出た闇の中から彼は現れた。蘭たんさんは私を後ろに隠してすぎるさんは牙を剥く。こばこださんは壁の中に隠れた。

v「…逃げても無駄だ。」
j.ln「そっちこそマリちゃん調べても無駄だよ。ただの獣人の女の子に何求めてんだよおっさん。」

素早く蘭たんさんの蔦で足と腕を拘束されたヴェルコはギッと蘭たんさんを睨む。どうやら彼の地雷を踏んだようだ。

v「うるさい煩い！！！！！！その雌猫には人の心を自在に苦しめ支配する何かがあるのだ！！！まだ私が若い頃、その雌猫を見てからずっと私はその力に苦しめられているのだ………！！貴様、貴様のせいで…！！！」

j.ln「……………それ、恋じゃね？」
v「誰が穢らわしい超人なぞに心を惹かれるか！！！！！！もういい！貴様早く私にかけた呪いを溶けこの薄汚い化け物共が！！！！！！」
j.ln「…あ〜…めんどくせぇタイプの男だ…」
shu「愚かすぎない？」
sgr「流石にアホすぎん？」
ha「小学校男児かよw」

皆さんが口々に呆れたような声を発する。すると背後の扉が勢いよく開き、ぐちつぼさんが現れた。

gt「マリ！！！！！！」
『ぐちつぼさん！』

私は駆け足で近付き、息を切らしつつも走ってきたぐちつぼさんに勢いよく抱きしめられる。
後ろから蘭たんさん達のﾋｭｰﾋｭｰと茶化す声も聞こえたが、今はそんな事どうでもよかった。

gt「間に合ってよかった…怪我とかはねぇか？気分は？」
『大丈夫です。貴方こそ、傷が…』
gt「俺はいいんだ。キャップのおかげで頑丈だから。それより…」

ぐちつぼさんは祭壇に拘束されてもなおブツブツと呪詛を呟き続けるヴェルコに目をやった。ヴェルコから何やら怪しいオーラが溢れ始め、魔力で蔦がぶちぶちと切れ腐敗する。

蘭たんさんが再度拘束しようとしたが、無駄だった。