【gttb】赤猫の君Ⅱ【ｲ建康鯖】 (ページ33)

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魂戻ってページ33

j.ln「…マリちゃん、大丈夫そ？」

蘭たんさんが心配そうに私を覗き込む。廃墟の教会にて、蘭たんさんが私の魂を肉体に帰してくれたのだ。

『はぃ…すこし、ふわふわしますが…』
kb「……」

こばこださんがじっと私を見つめてくる。先程、空を駆けていた黄色いパーカーを着ていた青年と同じく、らっだぁさんの領地に住む、ら民。あそこの子達はらっだぁさんに当たりは強いが根はとても優しい子が多い。

j.ln「しばらくしたら定着すると思うから、安静にしてね。………それにしても首の爆弾どうしよっか…」

sgr「無理矢理外したら爆発するよなぁ」
腕を組んで考え込むのはすぎるさん。パンダの顔と首に巻いた黄色い布がチャームポイント。深穴の中ではお顔が見えていて金髪金眼のお人だった。

大穴の外に出ると顔を隠さないとなんらかの制限がかかるらしい。蘭たんさんも南瓜の頭になっている。そういえばコンタミさんもイカの口が描かれた雑面を付けていた。

shu「ヴェルコもだいぶ厄介…というか、未知数だからちょっと戦闘も避けたいよね。」
私を撫でながら影が詰まったフードの中から声を発するしゅうさん。しゅうさんは元々お顔が目と口しか見えないので隠す必要がないとか。

ha「うぅ〜んどうしたものか。」
教会の長椅子で足を組んで葉巻を吸うhacchiさん。今は鳥の頭だが、大穴ではセンター分けの無精髭を生やした穏やかそうな顔の男の人だった。

ごりごりぼりぼりと、こばこださんがご飯の石を食べる音が響く。なんだかこばこださんのマイペースとしゅうさんの撫でですこし心が落ち着く。

『首輪の件は一旦置いておいて…もう日が落ちましたね。』
j.ln「俺らは睡眠の概念無いから夜番は任せて。」
『お願いします。…こばこださんも寝ますか？』

こばこださんはウンウンと頷くと、石の床にゴロンと横になった。元々石山に住んでいたのか硬いところの方が落ち着くのかな？…私は椅子の上に丸くなる。疲れていたのかそのまま眠りに落ちてしまった。

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j.ln side

shu「この子、蘭たんから聞いた限り人生はちゃめちゃなのに、寿命短いとか可哀想すぎない？」
sgr「…そうやな。やっと恋人とも結ばれたんにゆっくりする時間もあらへんで…」

おっさん2人が寝てる女の子を見つめてる絵面やめろ。事案みたいになるだろ。

j.ln「2人は近くで見といて、俺は蔦で周り固める。ハッチは外観といて。」
ha「わかった。」

ハッチは腕を翼に変え、空へ飛び立った。