【gttb】赤猫の君Ⅱ【ｲ建康鯖】 (ページ20)

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魂を燃やして生きるということページ20

gt「………それは違う。」

ぐちつぼさんはゆっくりと私の胸の中から離れた。
少し赤くなった目元。私の目を捉えたまま離さないどこかいつもよりあかく赤く炎のように輝く瞳。

gt「俺は、マリが居ないと今まで生き延びて来た意味が無い。……俺の魂はマリと離れてもずっと焦がされてた。俺が輝くにはマリが居ないと駄目なんだ。人生楽しくねぇんだよ。」

『どうして、私の炎の事を知っているの…？』
gt「ずっと前から。…赤猫の魂の話は餓鬼の頃に古い本で読んだんだ。俺はそれを知っててマリに本気で惹かれた。」

『っえ』

ぐちつぼさんは私の肩を掴む。彼の渦巻く瞳から目が離せない。言葉を紡ぎながらも彼の顔はどんどん赤くなっていく。

gt「マリの寿命はもう少ないんだろ。…植物種の血を持つ俺の寿命はあと100年単位で残ってる。マリが死んじまっても、残りの数百年、マリだけしか愛さないって誓う。

だからマリ。俺と、結婚前提に付き合って欲しい。」

『はぇっ……………』

顔に血が集まって真っ赤になっていくのがわかる。鼓動も速まり思考が回らない。それでもぐちつぼさんは首まで真っ赤にした顔で真っ直ぐこちらを見つめたまま、言葉を紡ぐ。

gt「俺はマリの炎で魂が燃えカスになっても構わない。…マリを刺しちまった俺が言うのもどうかと自分でも思うけど、ずっとマリを守るから。………嫌か？」

『ぃ………嫌じゃないですっ………その、私も、ぐちつぼさんの事、好きだったから…きゃっ！』

急に腕を引かれて抱きしめられる。…近付いたからわかる。彼の心臓はドクドクと早く波打っていた事に。

gt「ｯｯｯよかったァぁぁ…………心臓爆発して死んじまうかと思った………

ってあ、す、スマン。傷、痛んだよな。刺された所…俺が…刺したとこ…………」

どんどん萎んでいくぐちつぼさんの顔は耳まで真っ赤なままどんどん顔色が悪くなっていく。

『さっきも気にしてないって言いましたよ…？だから、大丈夫です。それに、今はとても嬉しい気持ちでいっぱいですから。』

すこし照れてしまったが、思ったことを伝えるとぐちつぼさんは心臓を押さえた。

gt「ｸﾞｳｩｯかわいいｯｯｯ………………
傷が痛む痛まないに限らず、これから…ずっと一緒に居るから、何かあったら絶対に言ってくれ。な？」

『はい。…その、これからよろしくお願いします…ね？』
gt「一生幸せにします」

真顔でスラリと彼が発した言葉にまた私は自分の髪に負けないぐらいに顔を赤くした。