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ト「また明日くるよ」
と言って、2人は帰っていった。
病室に残ったかっちゃんを見上げる。
何故だが彼は俯いて黙ったままだ。
どうしようかと思っているとかっちゃんの口から
とてもか細い声が聞こえてきた。
勝己「…俺が、誰だかわかるか」
『…はい？』
勝己「だから！俺が誰だかわかるかって聞いてんだよ！」
えええ
何その質問。
そして、さっきまでのか細い声はどこいった。
勝己「答えろよ」
『…爆豪勝己』
勝己「ちげぇ！」
えー、なに、どういうこと？
爆豪勝己でしょあなたは。
いったいどんな回答を求めているのかと視線をずらすと
ギュッと力強く握りしめている拳が目に入った。
『かっちゃん、それじゃあ手痛くしちゃうよ…』
起き上がると激痛が走るから寝たままでかっちゃんの手に腕を伸ばす。
あと少しだけど、届かない。
勝己「はぁーーーーーーーー」
かっちゃんは大きなため息をつきながら私の伸ばした手を握って、
どかっとパイプ椅子に座った。
反対側の手は自身の目元を覆っている。
勝己「よかった…」
握ってくれている手は少し震えていた。
『もしかして…』
勝己「……」
『私が、またかっちゃんを忘れてるかもって…？』
トリガーが怖がって入ってこなかったって言ってた。
私が目を覚まさないことに怖がっていたんじゃなくて
自分を忘れられていないかということの怖さなったのか。
勝己「……」
かっちゃんは黙ったまま。
肯定として受け取る。
「ごめんね、不安にさせて。ちゃんと覚えてるよ」
勝己「あぁ」
「心配もかけてごめんね」
勝己「…んとだよ」
かっちゃんの手からぬけて、赤くなった目元なぞる。
危篤になったって聞いたから、きっと泣いていたのだろう。
こんなにも強いひとを泣かせてしまった。
『今日、インターン大丈夫？』
確か、かっちゃんも今週ずっとインターンだったよね？
勝己「ジーパンが病院行けって」
『そっか』
ジーニストにも心配かけてしまったようだ。
今度お詫びしなくては。
勝己「生きててよかった」
私の気持ちわかっただろー
『かっちゃん置いて死なないよ』
勝己「…ぜってぇそれ守れよ」
『うん。約束』
私の小指とかっちゃんの小指が絡んだ。
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りさ(プロフ) - 続き楽しみにしてます！ (7月17日 13時) (
レス) @page50 id: abbef9466e (このIDを非表示/違反報告)
あいなん - さりげなくかっちゃんがちゃんと彼氏してるのがいいです！！そして、実は轟くんと主人公ちゃんとの絡みも好きです！！今後の3章も楽しみしてます！！！ (2023年4月8日 13時) (レス) @page9 id: 22df992226 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カレン
| 作成日時：2023年4月8日 13時
