不穏な影 ページ5
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「はははっ、こっちの方って聞いたし」
「ウチから会いに行こっと」
黒ずくめで、髪の長い茶髪の女。
軽い身のこなしでぴょんぴょんと屋根を越えて
ある場所へと向かった。
一方、狙われている者は森の中にいた。
『...あれは、沢田さんのところの.....。』
子供に向けられた矛を察し、蘭は斧で肩を斬った。
ゆっくりと斧を抜き蹴飛ばし崖から落とした。
その体は下にすでにいた山本獄寺笹川の元へと転がった。
『子供を狙うのはいけませんね。』
「小泉！」
『....いたた、ちょって腕が痛むな...』
ーロマーリオさんとの訓練がちょっと来てるな..
まずは実力だめしに本気を出して戦っていたため
肩が限界に近かった。
『これはなんなんですか。』
脚で転がる男を指す。
「わかんねぇよ。..ただ敵だろうな。」
突如蘭が居たところにあるひとりの男が立っていた
「お前達がやったのか」
「雷のリングを持つオレの相手はパーマのガキだな」
『何する気だ、下衆』
「邪魔立てすれば皆消す。」
背中のパラボラに手をかける男。それと同時に
棒を握る蘭
「待てレヴィ！」
「ほんっと、待ってやぁ！」
「一人で狩っちゃだめよ」
「他のリングの保持者もそこにいるみたいなんだ」
「うわわわ....こ..こんなに...！」
黒ずくめの男たちが揃った。ただそこにひとりいる女は蘭を見つめていた
お互い、目を見開いていた。
『.....』
「(..与える力、か。)」
「よくもだましてくれなぁカスども！」
「で...でた──っ」
「あんにゃろう」
蘭と女は同時に能力を使っていた。
そう、相手もまた能力者だった。
「雨のリングを持つのはどいつだぁ？」
「オレだ」
「なんだぁてめーか。３秒だ。３秒でおろしてやる」
「お前が雪のリング持ってんの？」
『....知ってるくせに。』
蘭は睨みながらそう言うと笑う女
「...あはははっ！せやな！..私オオヌマヴェル。」
『....楽しみですね、また会える日。..』
「は？..人が名乗ったんやから名乗るやろ」
『...馬鹿なんですね。私名乗って欲しいなんて言ってないでしょ』
ー変だ。変だ。
ーなんでだ？...ツダとなぜ面識があり、コイツもシゲツを知っている。
──＊
こんな小説ですが、読んでいってください
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作者名：憂鬱 | 作成日時：2019年3月10日 22時
