伝わる ページ15
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「お....お兄さんのパンチが...」
「うぎゃあああ!!!」
「決まった!!!」
ーもう勝負はついた。そろそろ帰りましょうかね..
「う...うそよぉ!メタル・ニーが砕かれるなんて!!」
「あはははッ、おもしろッ!ルッスーリアてば」
「うるせぇぞぉ!!」
「ぎゃんっ」
ー...なんですかあの夫婦もどきは......
オオヌマとスクアーロの絡みを遠目に見つめると
蘭はすらりと学校から抜け出した。
もう勝負はあっていたからだ。
それに蘭も蘭で準備があるからだ
『...新しい..アレ。練習しなければならないし』
──
「近くなれば近くなるほど、銃弾を早く感じる。」
『はいッ』
「当たらず、かすらず避けるんだ!わかったな!嬢ちゃん!」
『わかりましたッ...』
森の中に響く銃声。それと同時に肉に当たる音。
「能力ってやつに頼ってばかりじゃだめだろ..」
『はい...。でも腕や足、胴なら大丈夫なんですけどね』
「?」
『私、中身見たことあるので元の状態を想像すればなんとかなるんですが頭の中やのどは見たことなくて。』
ー解剖図などで勉強したからある程度は治せるけど...その跡が無理だから、今もまだ包帯まいてるんだけどね....
「まぁ、能力の有無よりもまず腕切り落とされてもまだ走れるのはすげぇことだぞ」
『ありがとうございます.....。』
ーそれに今回は相手がああいう能力だ。再生力を与えるために想像力を使ってちゃ勝てない。
肩の傷が塞がると蘭は
『お、お腹空いちゃったので.....御飯よろしいですか..?』
「おう。いいぞ?じゃあおじさんボスを見てくるからな」
『はい!』
岩に腰掛け弁当を食べ始めると蘭は心の中でつぶやく
ー.....曼珠沙華に愛されし男。
ー.....全てにおいて色素が薄い。だが目だけは血の滴るような色。
ー.....国に使えていた男は曼珠沙華に魅せられ死人しか愛せなくなった。
ー.....男が話す事に耳を貸すな。幻覚にかかり死んでしまう。
蘭は箸を止めただ悲しげに空につぶやいた。
『.....貴方はどうやって能力もなしに強くいられたのですか..我が先祖エル...。』
──*
今はまだ普通なこの作品。
後にもうネタでしかなくなってきますからね..
本気で書かなきゃ
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作者名:憂鬱 | 作成日時:2019年3月10日 22時