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「そのことなんですけど。」
『待って。それは俺に言わせて。』
ここはAに言わせるとこじゃないと思う。
俺からちゃんと言わなきゃいけないと思うから。
『半年前くらいからまた付き合い始めたんだ。』
母「ホント?よかったじゃない!」
『沢田美也さんと週刊誌に載った後に、もう一回週刊誌に載ったのはAで。』
母「そうなの。Aちゃん、ありがとう。」
「お礼言われることは・・・」
父「何でだ?懲りてないのか。」
さすがにお父さんの言い方には俺もハラが立った。
こんな言い方ってる?
『何でそういう言い方になんだよ。』
母「そうよ。Aちゃんがいなくなってからあっちゃんあんなに落ち込んだじゃない。」
「簡単に許してもらえるとは思ってません。だからこうしてここに伺っているつもりです。」
父「記事はどこまでが本当なんだ?」
母「週刊誌のことはいいじゃない。」
「いや、いいんです。そのことも話したくて来たので。」
Aの声が震えていることに気づいた。
怖いよな、そりゃ。
こんな親だもんな。
「あの週刊誌の内容は、ほとんどあってます。」
母「え?」
多分お父さんもお母さんもAが
”嘘だ”と言うのを期待してただろう。
親ならそう思いたいのはわかる。
でもこればっかりはそうもいかないんだ。
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Atsuto@Hotaru(プロフ) - この作品は青春LANDからずっと読ませってもらってます!作者さんの作品は全部読ませってもらっていて、どれも大好きです!なので。更新頑張ってください!楽しみに待ってます! (2015年10月8日 7時) (レス) id: caa8a0f703 (このIDを非表示/違反報告)
絵里華(プロフ) - Atsuto@Hotaruさん» お待たせしました!待っててくださる人がいて嬉しいです♪ (2015年10月7日 22時) (レス) id: a07037caca (このIDを非表示/違反報告)
Atsuto@Hotaru(プロフ) - 更新お願いします(>人<;) (2015年10月6日 6時) (レス) id: caa8a0f703 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:絵里華 | 作成日時:2015年7月20日 23時