【67】笑い話は、告白のあとで ページ17
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A「よ、酔って……たの、かな〜…」
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言い訳がましくそういうと、タヌキは「うん、酔ってたね」と言った。
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櫻井「あれでしょ？プロデューサーに、しこたま飲まされてたでしょ」
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あぁ……
あの、相葉くんとタヌキの区別がつかないオッサンね……。
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櫻井「知ってるよ、俺が話してるの─────邪魔しないように、止めてくれてたんでしょ？」
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「ありがと」、というとタヌキは首筋をチュ、と吸い上げて。
わたしはビクリと身体を震わせた。
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A「や、ちょ……だから、そういうの、は……！」
櫻井「今日は、ダメ？」
A「今日はっていうか！！」
櫻井「─────…ほんとに、覚えてないの？」
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あ……
また。
何かを我慢してるみたいな。
涙を我慢してるみたいな─────だけど笑う、あの目。
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櫻井「迎えに来て貰った相葉くんに『相葉くんは可愛い。ほんっと可愛い。それに比べて俺のタヌキっぷりっつったら……』ってクダまいてたのも？」
A「…………。」←覚えてない
櫻井「肩かすから、歩いて……つったら『肩？どこにあるんですかー？』つったのも？」
A「………………。」←さっぱり覚えてない
櫻井「ジャケット脱がした後、自分でスカート脱いだのも？」
A「…………………………。」←やめてやめてやめて、と思ってる
櫻井「服きたまんまホック外してたのも？」
A「…………………………………………。」←ん？て思い出した
櫻井「寝言で『タヌキめ……』って呟いてたのも？」
A「ちょ……っと待って！ ちょっと待って？！」
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グ、と撫で肩を押してわたしから引き離すと。
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櫻井「覚えてないの？」
A「……ねぇ、念の為聴くけど…………」
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コツン、とわたしの肩に額をあてたまんまのタヌキをみて─────わたしは。
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A「あたし、アンタと……シた、の？」
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そう尋ねると「同衾はした(笑)」とタヌキは笑って。
わたしが「同衾、って……じゃあ、何にも……？」と呟くと。
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櫻井「あ〜〜〜〜もう、腹いてぇ(笑)」
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─────と。
「普通酔ってたからって、一緒に寝てただけで本当に騙されるかぁ？(笑)」と、文字通りお腹を抱えてタヌキはベットに転がったのだった。
(…………！！)←声にならない
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作者名：１２（とうふ）
| 作成日時：2013年11月29日 2時
