神様と存在理由 ページ2
｢ほんとに...神様...｣
今自分の生死がわからなくなった。
今生きてるの？
それとも...
｢...君が消える必要なんてない。｣
｢神様...なんで助けたの...｣
｢僕は、君を探していたんだ。｣
｢私...もうここで生きたくない...｣
ずっと強気だった。何に対しても負けないって
でも辛かった。
他の人に初めて涙を見せた。
｢神様...もし本物なら...私をお母さんの所に連れて行って...｣
神様は少し悲しげな瞳で
｢ごめんね、それはできない。｣
って言った。
｢...っ｣
やっぱりだめなんだ。
涙が後から後から流れる。
｢でもね。｣
神様は私に歩み寄り
傷だらけの左の腕に自分のリストバンドを付けてくれた。
｢ここからなら...この地獄からなら救い出せる。｣
真剣な眼差しで言った。
｢時渡A、世宇子中に来るんだ。僕の名前はアフロディ...亜風炉照美。...確かに、神様だけど立派な神様じゃないよ。｣
そう言ってクスッと笑った。
｢...おろして。｣
｢...ああ、ごめんごめん。｣
ふわっと私を下ろした。
｢僕と一緒に来ないか？少なくとも。ここよりは...生きがいがあるかもしれないよ。｣
｢保証はあるの？｣
｢...気難しい子なんだね、あるよ。僕が保証する。｣
「…わかった。じゃあ証明してよ。私が生きててもいいのか、私に価値はあるのか。貴方が証明してよ。」
綺麗な髪の神様は私の傷だらけの手を優しく撫でて笑った
「…いいよ。」
続くかも
続く
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作者名：歌莉亞 | 作者ホームページ：http://ameblo.jp/yakinikuno-tare/
作成日時：2018年3月22日 10時
