Angel17 ページ17
有岡くんに連れられてその嫌な空間から逃げることが出来た
「平気?いのちゃん怖かったよね」
その通り
あの冷たい視線、怖かった…
あの時のようだった…
過去にあった…あんな目で見られた、冷めた目で
「大丈夫だよ
それより、仲直り…しなくて平気なの?」
顔を曇らせる…当たり前だよね
「したいけどさ…無理な気がする
ああなっちゃったらいのちゃんはもう別人だから」
どういう意味だろう
「感情を隠して、また昔みたいになっちゃうのかな…」
私には全然わからなかった
でも、聞かない方がいいよね
「そろそろ戻ろ!多分ほかの人も来てると思うし」
私が促すと有岡くんは頷いて歩き出した
教室に戻るといきなり真瑠と菜由に連れ出された
「ねぇねぇ!そっちはどうなの?」
いきなり聞いてくる真瑠
「とぼけたりしないでよ?」
菜由も言ってくるが全然私にはわからない
「うそでしょ…あんなに仲良くしておいて
ねぇー?」
菜由と真瑠が顔を合わせていうが本当にわからない
「なに…どういうこと?」
「もー、有岡くんと付き合ってないの?
てゆうか、付き合いなよ
もしかして気づいてないの?」
何も知らないし…なんでそんな話に
「あんだけ!Aにアピールしてんのに
気づかないなんて可愛そうな有岡くん」
何で私が悪者!?
話を聞いていっても理解できないし
「…それは無いよ
だって、有岡くんはきっと誰にでもああいう人だと思うの
優しいし笑顔だし」
私の言葉にたしかにー
と頷く
「でも、夏休みもうすぐだよ!!
告白されたら、付き合うの?」
そんなこと考えてなかったしありえないし
「わからない…でも、有岡くんだし…」
ちょっと分からないまま教室へまた戻った
授業が始まってもさっき言われたことが頭から離れない
有岡くんが気になる
何故か目で追ってしまう
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作者名:紫Rin | 作成日時:2017年5月24日 23時