Angel14 ページ14
私は教室に戻りたくなかったが
有岡くんが言うので戻ることにした
教室に戻って自分のグループを見ると
伊野尾くんは真瑠と菜由と楽しそうに話してた
なんにも私たちのことなんてなかったかのように
こんなにひどい人だったんだ
「あ、戻ってきたんだ」
「……ほ、ほら…続き決めよ」
良かったね、真瑠
伊野尾くんと仲良くなれて
行きたいところを決めたところでチャイムは鳴り
次々と授業を受けていく
もちろん伊野尾くんとは一言も話してない
有岡くんもそういえば伊野尾くんと話してない
何があったんだろう
そして放課後
「Aちゃん!一緒に帰ろうよ」
誘ってくれたのは有岡くん
「え?あー、えっと」
本当は補聴器とか外しちゃいたいから断りたいけど
きっと伊野尾くんと何かあったんだよね
私は彼の言葉に頷いて帰る準備をした
「ねぇ、こんなこと聞いていいのかわからないけど
伊野尾くんと何かあったの??
私が出て行ったあと」
有岡くんは苦笑いをした
「あ、言いたくなかったら全然言わなくて平気」
「んーと、言えないや…
ただ言えるのはさちょっと口論になった
それで、カッとなった俺ね
もう関わらないって言っちゃったんだ…
本当はそんなこと思ってないしいのちゃんのことすっげぇ好きだし笑」
無理して笑う有岡くん
「ごめんね、無理に聞いちゃって」
「いいよ、俺が話しただけだし」
しばらく歩いていると私の家に着いた
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作者名:紫Rin | 作成日時:2017年5月24日 23時