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Angel13 ページ13
Side arioka
俺は足が速いからAちゃんをすぐ捕まえられた
｢…がい………って｣
｢なに？｣
｢お願い！離してっ！｣
彼女はそういうが離してはいけない気がした
俺は彼女の腕を強引に引っ張り抱き寄せた
｢あいつの事なんかで泣くなよ…
あいつは放っておけばいいから｣
｢…あ、りおか…くん…
んっ…
ありがとう…｣
Aちゃんは俺のシャツの胸元をぎゅっと握った
俺は何をしたらいいかわからないけどとりあえず頭を撫でた
しばらく撫でていると
トントンと、指で胸をつつかれ
｢もう…平気…｣
Aちゃんはそう言って俺も腕の力を緩め2人は離れた
｢ごめんね…私に付き合わせちゃって
それと、Yシャツ少し濡れてる…ごめん｣
｢ん、平気だから
今から戻れる？｣
俺の言葉に少し顔を曇らせる
そりゃそうだ
そこにはいのちゃんがいるし俺も戻りたくない
あんなこと言っちゃったし
でも戻らないと話し進まないし
そう思った俺は戻ることを促す
｢有岡くんがいるなら…戻るよ｣
なんて言われたから少し舞い上がった
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作者名：紫Rin | 作成日時：2017年5月24日 23時
