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Angel11 ページ11
｢いのちゃん！なんでそんな拗ねてんの？
もー、眠いのなら我慢して！｣
｢別に眠くねぇーし
夜更かしして誰かさんみたいに寝坊なんてないし｣
なんか酷い…今日の伊野尾くん
｢ねぇ、伊野尾くん…ちょっと言いすぎじゃない？｣
注意しても
｢いきなり馴れ馴れしく喋ってくんなって…
うぜぇ…｣
なにそれ…
昨日は図書館でさんざん話しかけてきたくせに！
全然聞き取れなかったけど
やばい…ここまで言われると泣く
私はたまらず教室を出た
先生の声とか有岡くんの声が聞こえたけどもういい
何も聞きたくない
そう思って補聴器の電源を切って取ってしまった
私は空いている教室の隅に座ってさっきまで我慢してた涙を流した
あんなに言わなくても！
なんであいつに言われなきゃいけないの！
ほんとムカつく！
私なにか悪いことしたのかな！？
あー、もう嫌い
あんな気分屋なんか！
だぁぁぁいっきらい！
｢んっ、ﾋｯｸ…なんっ…で…｣
私はこの静かな空間の中でたくさん泣いた
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作者名：紫Rin | 作成日時：2017年5月24日 23時
