違う、そうじゃない。【影山飛雄】

違い11 ページ12

あっという間に、飛雄くんが家に来る日になった





どこかで今日の事を知った大地さんから｢もし良ければ、テストも近いしついでに影山に勉強も教えてやってくれ｣と頼まれたので今日のは飛雄くんとインコのデート&飛雄くんと私の勉強会である。飛雄くん大忙し





｢お勉強道具も持ってきて一緒に勉強しよう？私教えるの頑張るからさ｣とじわりと誘導すると飛雄くんは案外｢分かりました、頑張ります｣とすんなり承諾してくれた。いい子である。






お家に掃除機かけて、お茶を沸かしているとドアベルがなった





｢いらっしゃい!｣
｢お邪魔します｣



飛雄くんを私の部屋に誘導し、私はお茶の準備をした



普段制服かジャージ姿でしか会わないから、私服姿に何だかドキドキしてしまった。彼のファンが知ったらなんと言うか、考えたくもない。怖そう。







そんな自分のことに浸っていると、肝心なことを思い出した









｢飛雄くん!!｣



｢うおっ!?Aさん自分の家で走って転ばないでください｣




走って勢い余って転びそうな私をキャッチしてくれた



｢あは、ありがとう。それより1番肝心なことを思い出したんだ｣


｢肝心なこと?｣




飛雄くんが首を傾げる。君も忘れとんのかい








｢私のインコたち!!｣









せっかく部屋に誘導したのに、彼の手を引いてもう一度階段を下る









｢じゃーん!!!｣



意気揚々と見せた私のインコ達、｢ｼﾞｬｰﾝ!｣と私の言葉を繰り返す






｢っ、ちっちゃい…ですね!!｣


｢そう？どのくらいを想像してた？｣






これくらいです、と彼が手で表した。それ、









｢オウムじゃん!｣


ちょっとデカいかなそれは

違い12→←違い10

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す