違う、そうじゃない。【影山飛雄】

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某日のこと


休憩中に烏養コーチから、体育倉庫から必要なものを取ってくるように頼まれたものの、アレって結構高い所にあるし、この辺台もないからな





なんて考えているとさっき話を聞いていた潔子さんが｢私が取って来ようか？｣と言ってくれたが、潔子さんの手を汚す訳にはいかない



大丈夫です！と声を掛け、近くに誰がいるかな、と思って見渡せば、西谷、旭さん、飛雄くん



西谷は私と殆ど身長変わらないし、旭さんは先輩だから頼みにくい。もちろんあの人優しいけど。



そうなったら消去法で飛雄くんかな


早速手を借りることにした





｢ねえ飛雄くん。ちょっと付き合ってもらっていい？｣



頼んだら、飛雄くんは綺麗な目を大きく見開いて、持っていたボールを落とした









｢っはいっ！！勿論です！！俺も好きなので！！｣


大きい声だなぁ、とかそんなどうでもいい事を考えてた








周りが目を見開いている、流行りなのかもしれない



｢…？ありがとうね！！｣


いきなりファンだと叫ばれたのには流石にビックリした。田中とかが潔子さんへのファンアピールが激しいから、自分もしないととか思ったのかな、可愛いな






じゃあ行こっか、と一声掛けて、体育倉庫まで連れて行った

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