# ページ18
◎まるやまさん
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『もう!丸山くん、友だちもおるのにやめてください!恥ずかしいやないですか!!』
おかしい。
俺の予想では、まさかのメンバー登場に泣いて喜んでもらうはずやったのに。
「いや、そんな…はずかしめようとしたわけじゃ…。」
ぷんぷん怒っている晴人にたじたじでいると、隣にいた先生や友達が笑い出した。
「白岡くん、せっかくメンバーさんが来てくれはったんやから、もっと喜びいや!」
「せやで、アイドルがうちの学校来るとかほんまにすごいんやから!」
『俺だって一応アイドル、やし!』
仲睦まじく喋っている様子に、なんだか安心する。
ライブでは、ファンも増えたとはいえ未だに誹謗中傷を受けることもある晴人。
だけど、学校ではこんなにも良い人たちに囲まれていて、笑っていて良かった。
「先生も、お友達も、うちの晴人がほんまにお世話になりました。もう、なんとお礼を言っていいか…」
『もう、丸山くん!親でもないのにやめてくださいよ!』
晴人が怒ると、またみんなが笑う。
もう少しだけ、晴人をこの空間に居させてやりたい。心からそう思った。
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donco(プロフ) - SEIさん» コメントありがとうございます。楽しみにしていただけて嬉しいです〜! (2021年1月30日 17時) (レス) id: 29bbb7c934 (このIDを非表示/違反報告)
SEI(プロフ) - 更新お疲れ様です!とても読み応えのあるストーリーで、お気に入り登録しました!無理のないペースで、更新楽しみにしていますね! (2021年1月26日 15時) (レス) id: fb017ffbce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さざ波 | 作成日時:2021年1月23日 1時