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◎おおくらさん
2010年夏。
「あー暑い。めちゃくちゃ暑い。溶けてまう」
晴人のちょっとした異変を感じ始めたのはこの頃。
いつも通りのジャニ勉の収録。
ゲストさんがおススメやというご飯のお供が俺たちに配られた。
「めっちゃうまそう！」
口々に感想を言い、美味しそうに頂くメンバーたち。
ただ、そのなかで隣に座る晴人だけがなかなかご飯に手をつけていなかった。
手つけへんのは流石にまずいやろ。
そう思った俺はとっさに晴人の肘を小突いた。
『…。』
一瞬やばいって顔をした晴人は、すぐにお箸を茶碗に持っていく。
だけど、そのお箸を持つ右手はまるで操り人形かのように震えていた。
お箸では掴めないと悟った晴人は、茶碗を口元に持っていき勢いよくかき込む仕草をする。
「晴人急いで食べすぎや！」
村上くんからの突っ込みが飛んできた刹那、スタジオは笑い声に包まれる。
『だって美味いんやもん！早よ食べな大倉くんに取られると思って。』
そんな冗談を言ってみんなを笑わせようとする晴人。
おかしかったのはほんの一瞬で、何事もなかったかのように収録は終わった。
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donco(プロフ) - SEIさん» コメントありがとうございます。楽しみにしていただけて嬉しいです〜！ (2021年1月30日 17時) (
レス) id: 29bbb7c934 (このIDを非表示/違反報告)
SEI(プロフ) - 更新お疲れ様です！とても読み応えのあるストーリーで、お気に入り登録しました！無理のないペースで、更新楽しみにしていますね！ (2021年1月26日 15時) (レス) id: fb017ffbce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さざ波 | 作成日時：2021年1月23日 1時
