特級呪霊に育てられました。【呪術廻戦】

・ ページ25

『あ、あのさ』


高専を出てすぐ、お父さんに問いかけてみた。


『五条さんに何か言わなくて良かったかな』

「何かって？」

『え？うーん、帰りますとか？』

「別に言わなくていいでしょ」


と言いながら爆笑し始めた。


『なんで笑うの⁉』




「ごめんごめん」と口では謝っていたが、笑いは収まらない。

酷いなと思いつつ、お父さんの笑いにもつられて一緒に笑ってしまう。



「結局Aも笑ってんじゃん」

『そうだね、でも』


わざと間を開ける。


『さっきの行動は五条さん絶対頭に来てるよ』

「大丈夫、大丈夫。悪いのはそっちなんだから」

『そ、そうかな〜。まぁもう高専には戻るつもりもないし良いか』



戻らなければ死刑が執行されることはないだろう。














そういえば死刑になったことお父さんに言ってなかった。


まぁ、も
ういう必要もないか。





「A」

『ん？』


ふと名前を呼ばれて振り返る。


「そういえば今日用事あるんだった。あっちに行くからA先帰っててよ」

『あーうん、わかった。気を付けてね』




そう言うと何やら焦った様子でお父さんは走っていった。

相当大事な用事だったのだろうか。



そして一人になったため、下を向いて歩いていた時。




「うわっ」


誰かとぶつかってしまった。



『あ、あのすいません』

「ごめん、上向いてなかったわ」


そういう人は、ピンクの髪をしていて赤いパーカーを来ている。


そして・・・渦巻のバッチ。


この人、高専の人だ。


「大丈夫？けがとか・・・」

『あ、大丈夫です、では失礼します！』



その人の言葉を遮るように言い、私は歩き出してしまった。

第三章　　呪術高専→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す