76日目 ページ29
奏多said
あれから家に賢治に送ってもらい、部屋のベッドに倒れ込んでいる。
身体が沈んだふかふかのベッドの心地好さでウトウトと制服姿のまま微睡んでいると、インターホンのチャイムが鳴り響いた。
重たい身体を起こして返事をしながら鍵を開けると、敦さんと鏡花が買い物袋を提げて立っていた。
『ん？どうしたの』
敦「太宰さんに頼まれたんだ。入ってもいい？」
『いいよ』
扉の前から退いて二人を招き入れてからリビングへと入る。
ソファに投げ捨てた鞄と、それから雪崩れ出た教科書などを自分の寝室の机へと運び込む。
課題はやってはいたけれど乱歩さんの言葉を思い出して集中出来なくなったから投げた。
二人はそれを見ても判らないらしく顔をしかめてまじまじと見ている。
そりゃあ……マフィアと孤児院じゃあこういうの学ばないからね。
『片付けるから、一寸ごめんね』
傍に置いてあった帽子を一緒に抱えて部屋に持っていってリビングへ戻れば鏡花がキッチンで調理を始めようとしていた。
ソファに座って落ち着かない様子で部屋を見回す敦さんに蜂蜜を溶かしたホットミルクを差し出す。
『太宰さんからは何て聞いてるの？』
敦「えっと……奏多ちゃんが狙われているって…」
『あー……オッケー』
中也さんとの接触は話してないわけか。
ホットミルクを飲む敦さんに、口に合ったかと息を吐いて夜の闇が彩る窓へと目を向けた。
…どうしてこうも、嫌な予感がするかな……。
敦「奏多ちゃん？」
『……嗚呼、何でもないよ。今日どうする？泊まるんなら布団出さないと』
敦「あ、でも……」
『今日はもう遅い。未成年なんか歩いてたら補導されるよ』
そう云うと勘弁したのか、小さくよろしくお願いしますと発した。
それから敦さんと雄英であった事や、探偵社であった事をお互いに話してそれについて話した。
敦さんが前に来たときに良く話したのは緑谷らしく、小心者同士気が合うのだと。
……いざという時の勇気も凄いけどね。
ホットミルクが冷めて飲み終えた頃、鏡花に名前を呼ばれた為に並べられた料理の前に座る。
翌日、私は訓練にて痛感した。
当たって欲しくない嫌な予感ほど、的確に当たるものだ。
．
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儚奈(プロフ) - いまづきさん» ありがとうございます！読んで頂けて嬉しいです(о´∀`о) 亀更新でも、なるべく皆さんの期待に沿って書いていきたいと思うので、気長に待ってくだされば嬉しいです……！ (2018年10月21日 20時) (
レス) id: 941560be5a (このIDを非表示/違反報告)
いまづき(プロフ) - うわぁぁぁ続きが気になります！再新頑張ってください(p`･ω･´q) (2018年10月21日 20時) (レス) id: 14b35c0538 (このIDを非表示/違反報告)
儚奈(プロフ) - 福永あゆりさん» ありがとうございます(о´∀`о) (2018年8月13日 11時) (レス) id: f32876694e (このIDを非表示/違反報告)
福永あゆり(プロフ) - いつでも、楽しみに待ってます！頑張ってください！！ (2018年8月13日 11時) (レス) id: 2e289ba634 (このIDを非表示/違反報告)
儚奈(プロフ) - 福永あゆりさん» 読んでくださりありがとうございます！ そう言って頂けて嬉しいです(*´∀｀*) 更新が遅くなってしまうでしょうが、今後も宜しくお願いしますm(__)m (2018年8月13日 11時) (レス) id: f32876694e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：儚奈 | 作成日時：2018年7月15日 16時
