61日目 ページ14
奏多side
太宰「あー……疲れたぁ」
『全く動いてないくせによく云うよ』
敦「あはは……」
ジト目で太宰さんを見れば痛くも痒くも無いとでも云うように鼻唄を歌っている。
深々と溜め息を吐くと、敦さんは愈々何も云わなくなってしまった。
三人で歩いているのは二人と一緒に帰ってこいと与謝野さんに云われたことと、これから交流も増えるのだからなるべく他の人とも生徒と関わらせておけ、ということらしい。
……敦さんは判るけど、何故に太宰さん。
年齢でいくなら谷崎さんか鏡花だろう。
そして更衣室前に辿り着き、二人に此処で待っているよう云って中に入ると下着姿の芦戸が抱き付いてきた。開いたままだったドアを音速レベルで閉めて受け止めると、さっきはすごかったねぇ！と何やら判らないが高評価だった。
『……何が？』
「さっきの説明よ。凄く判りやすかったわ、奏多ちゃん」
そう話し掛けてきたのは先程の蛙のような女の子。
「自己紹介をしていないものね。私は蛙吹梅雨よ」
『蛙吹か。よろしく』
笑いかけながら云えばええ、と嬉しそうに笑い、梅雨ちゃんで結構よ、と云ってきた。
『あ、名前呼びでいいの？』
蛙吹「ええ。寧ろそっちの方が嬉しいわ」
『じゃあ梅雨ちゃんね』
着替えをしながらそれから梅雨ちゃんと二人で話していると、どうして麗日や梅雨ちゃんだけ名前呼びなのかと芦戸に怒られてしまった。
……え。
『呼んでって云われたからだけど』
葉隠「じゃあ、じゃあ！名前で呼んでって言ったら呼んでくれる！？」
『え、うん』
八百万「まぁ！では私も百とよんでくださいな！」
芦戸「私もー！」
それから全員に名前で呼んでくれと頼まれ、其々を三奈、百、透。
そして、耳郎は鏡花と名前が被ってしまうので響ちゃん(三奈命名)と呼ぶことになった。
さらしを巻くのも面倒だと、そのままタンクトップを着てシャツを羽織ろうとすると、廊下が何やら騒がしい。
……何だ？
タンクトップにシャツを羽織り、スカートの下に履いてあるショートパンツのみで廊下に出ると、何やら峰田が敦さんに捕まっている。
敦さんから峰田を引ったくるようにして奪うと此方に視線が向く。
峰田の頭を鷲掴みにしていると、何やら口を開きかけたので取り敢えず思いっきり投げ捨てておいた。
．
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儚奈(プロフ) - いまづきさん» ありがとうございます！読んで頂けて嬉しいです(о´∀`о) 亀更新でも、なるべく皆さんの期待に沿って書いていきたいと思うので、気長に待ってくだされば嬉しいです……！ (2018年10月21日 20時) (
レス) id: 941560be5a (このIDを非表示/違反報告)
いまづき(プロフ) - うわぁぁぁ続きが気になります！再新頑張ってください(p`･ω･´q) (2018年10月21日 20時) (レス) id: 14b35c0538 (このIDを非表示/違反報告)
儚奈(プロフ) - 福永あゆりさん» ありがとうございます(о´∀`о) (2018年8月13日 11時) (レス) id: f32876694e (このIDを非表示/違反報告)
福永あゆり(プロフ) - いつでも、楽しみに待ってます！頑張ってください！！ (2018年8月13日 11時) (レス) id: 2e289ba634 (このIDを非表示/違反報告)
儚奈(プロフ) - 福永あゆりさん» 読んでくださりありがとうございます！ そう言って頂けて嬉しいです(*´∀｀*) 更新が遅くなってしまうでしょうが、今後も宜しくお願いしますm(__)m (2018年8月13日 11時) (レス) id: f32876694e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：儚奈 | 作成日時：2018年7月15日 16時
