あの時のあの人 (ページ6)

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亜嵐side

俺は毎年母の日に花束を送ってる

しかも毎年同じお店

いつ誰にあげる時も同じお店で買ってた

けど今回は違う

いつものお店に行く途中に

一目惚れした

店員にって訳じゃなくて

お店の名前

【笑顔満開】

なんか引き付けられた

ほかのお店みたいに英語とかでかっこつけた感じじゃなくて

自分が本当にこの仕事をするうえで大切にしようとしてることを表してるみたいで

でも今までずっと同じお店でこのお店に1人で入る勇気なんてなくて

次の日玲於と隼に付き合ってもらった

玲於)「今年はちがうとこなんすか？」

亜嵐)「それがさ、なんか一目惚れしちゃったんだよねー」

隼)「え！亜嵐くんが一目惚れなんて珍しい！そんなに可愛い子なんですか！！」

亜嵐)「あー、いや、人じゃなくてお店に笑笑」

うわ、なんか恥ずかしい

隼)「え、出た、奇才白濱亜嵐笑笑」

亜嵐)「いや！でも隼も気に入ると思うよ？笑」

完全にバカにされてるわー

まぁ別に俺が気に入ったんだからいいんだけど

玲於)「でも亜嵐くんぽいっすね笑」

うわ珍しく優しい玲於笑

そんなこと言ってたら店について

隼)「うわ可愛いお店」

ほらみろ笑

てか、あれ、

なんかお店の子見たことあるよーな

特に笑顔

誰かとかぶるな

誰だっけ

まーいーや！

でもお店に似合う女の子だな

可愛い

え！今可愛いって思った？

俺が？

もう恋愛しないって決めたのに

仕事柄どうせ迷惑かけるし

俺はそーゆー運命って思ってるから

でも気になるな

なんだろこの気持ち

恋？

なわけないか笑