顔がいい！Ⅱ (ページ3)

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内村くん、期待していいよって言ってくれてたのになあ。

気付いたら私は走り出してて、長瀬と見るはずの花火も、長瀬と食べるはずだったりんご飴も全部忘れてがむしゃらに家へ走った。

｢っはあ。うう、｣

数ある連絡先の中からサーファーなんて書かれた連絡先にタップする。

電話のマークを押したあと、2コールもしないうちにしもしもー？なんていつものおチャラけ声が聞こえる。

｢、ゆ、じん。｣

鈴｢A？！？！泣いてる！？！！！！｣

電話越しからでも焦りが伝わってくるくらいの声が聞こえてくる。

｢わたしね、内村くんのことすきで、すきだったけど。気付かないふりして、気付いたら、まけちゃってた。｣

鈴｢まってどういうこと？！？！長瀬は？！？！｣

｢ながせ、おいてきた。｣

鈴｢はー？！？！マジよくわかんないんだけど！！！！！｣

｢だから、うちむらくん。とられちゃった｣

鈴｢マジで意味わかんねー、うっちー彼女とかいないけど？｣

悠仁にも隠してるんだ。じゃあ、内村くんもわたしに知られたくなくて、からかってたのかなー。

でも、そんなことする人じゃないし。

鈴｢妹とかじゃねえの？｣

え？

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