顔がいい！Ⅱ (ページ2)

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長瀬を待つこと10分。まあ直感だけど。

長すぎない？並んでるならまあギリ許せるレベル！！！！！

そんなこと考えて周りを見渡していた。

次の瞬間、私の中で何かが割れる音がした。

眼前には私が求めていた内村くんの姿。そして、1人の女の子。

華奢で色白で髪の毛がサラサラな女の子で、笑顔がめちゃくちゃ可愛くて、

意味わかんないくらい楽しそうな内村くんと手なんか繋いじゃってる。

｢…………………………そう、だよね。｣

ちょっと期待しちゃってた。

期待？なんの期待なの。私は別に内村くんのことを好きなわけじゃ...........

｢すき。なんだ｣

顔、だけじゃなくて。内村くんのこと好きになっちゃってたんだ。

ううん、気づいてたはず。

自分も内村くんのこと好きなのはきづいてて、でもこの楽しい日常がひとつでも欠けるのが耐えられなくて、気付かないふりをしてただけ。

でも、もう遅いんだよ。

自分が行動できなかったから。

｢取られちゃった、はは。｣

だいすきなはずの内村くんの顔が霞んで見えなくなるくらい大粒の涙が私の目から零れた。

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