慣れない私と絡めた指先 ページ9
｢Aそろそろ俺のこと呼び捨てで呼んでよ｣
｢んー、ふかだ？｣
｢ねえ！違うやん！(笑)｣
｢えー今さら無理。竜生って感じしないもん｣
｢いーや！するね！｣
｢いーやって(笑)｣
｢俺めっちゃ真剣なんですけどー(笑)｣
｢ふかだも笑ってんじゃん(笑)｣
｢Aは笑っちゃだめ(笑)｣
｢うわずる｣
｢Aおれらともはなそーよ｣
｢そうた寂しかったの？(笑)｣
｢だって最近ふかだばっかじゃん｣
｢平塚も彼女とLINEしながらニヤニヤしてるしな｣
｢なに？わくも嫉妬ですか〜？(笑)｣
｢うるせーよ｣
｢素直になんないとA取っちゃうよ！(笑)｣
確かにあの日ふかだと仲良くなってからはふたりと一緒にいる時間は減ったと思う。
2人で遊びに行くようになったり、2人の部活が中学より忙しくなったりして遊べる時間も少なくなったからな〜。
ましては、ふかだとわたしはバ先が一緒でそれも結構関係してると思う。
｢あー、俺もバイトしよっかな｣
｢わくがするならおれもする！｣
｢2人にできるの〜？結構しんどいよ？(笑)｣
｢バカにすんなよ！｣
｢体力に自信があるふかだでさえ週3だからね〜、部活と掛け持ちって結構キツイと思うよ｣
｢うわ余計にやる気湧いてきたわ｣
｢湧だけに？｣
｢平塚おもんないって〜｣
｢いや俺は結構すき(笑)｣
｢深田笑うな！｣
こうやってみんなと話す空間がだいすきで、とっても居心地がいい。
｢てか2人今日もバイト？｣
｢うん、わたし毎日だけど｣
｢俺はー、今日シフト入ってるわ｣
｢えーふかだずるい！｣
｢へへ残念でしたー(笑)｣
わたしとふかだのバ先は都内にある小さなカフェで、
店長もスタッフもお客さんもみーんなやさしくてだいすきな空間。
たまにわくやそうた、しょうまとその彼女さんなんかも遊びに来るから仕事サボってみんなで話してることもある。
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作者名：r | 作成日時：2023年3月24日 2時
