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東のオアシスから、帰ってきたユウくんとグリムはヘトヘトになりながらもご飯を食べていた。
帰ってきたカリムは、いつものカリムに戻っていた。
グリムは相当お腹が空いていたようで、ご飯にがっついている。
「はぐはぐ！もぐもぐ！くっ……こんな囚人生活からは一刻も早く逃げだしたいのに。
悔しいことにメシだけは、めちゃくちゃ美味いんだゾ！！」
「しゅうじんせいかつ？よくわからないけど、気に入ったなら、良かったぜ。たくさん食えよな！」
にこにこと笑うカリムは、グリムにチーズを乗せたクラッカーを差し出す。
「グリム、今日は牛乳の青カビチーズがあるぜ。たっぷりクラッカーに乗せて食えよ」
「えっ。クラッカーはもういいんだゾ……」
「なんだよ、遠慮すんなって。あっはっは！」
いらないと言ったが、遠慮していると捉えたカリムはグリムの口にクラッカーを突っ込む。
「むががっもがっ!ほががっ!」
「カリム。そう次々と食い物を口に詰め込むんじゃない。グリムが窒息するだろ」
「おっと、ゆっくり食っていいんだぜ。まだまだあるんだから」
悪気は無いのはわかるけど、食べ物を口に突っ込んだのはカリムをなんだよな。
グリムは口いっぱいに詰め込まれた食べ物を噛み砕き、喉に通した。
「うぅ、そういう問題じゃねぇんだゾ〜〜……」
「今日は昨日食えなかったアイスクリームをデザートに用意してあるぞ。
たくさん種類を並べて、でかいスプーンで好きなだけザクザクすくって食べるのがカリム流だ」
「スプーンでザクザク……？」
ぽかんと頭にクエスチョンマークを浮かべるグリムに、カリムは頷く。
「そうそう。いくら腹一杯でも、デザートは別腹だろ？今持ってきてやるから、待ってろよ」
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作者名：金平糖
| 作者ホームページ：(ヾﾉ･ω･`)ﾅｲﾅｲ
作成日時：2022年4月10日 15時
