【ツイステ】お姉さんは監督生を護りたい3 (ページ6)

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「こらーーっ出せ〜〜〜！」

ガチャガチャとグリムがドアをこじ開けようとするが、ビクともしない。

「ドアがビクともしねぇ。鍵をかけられちまったんだゾ」

「これじゃまるで囚人だよ」

はあ、とため息をこぼしたユウくんに、うんうんと頷くグリム。

「マジでその通りなんだゾ。朝になったらジャミルに文句言ってやる！」

「あとグリムをドブネズミ扱いしたことも、文句言わなきゃ」

「……それは言わなくてもいいんだゾ。
あっ、そうだ。ユウ、学園長にすまほ？って便利なアイテムもらったんだろ？
それでアイツにスカラビアのこと、チクってやるんだゾ！」

ユウくんはスマホを出して、学園長に電話をかけた。

《はい、クロウリーです》

「オイ、学園長！オメーがいない間に、こっちは大変なことになってるんだゾ！」

《現在南の島でバカンス中……ゴホンッ！重要任務中につき、スマホの電源を切っております。
ご用の方はピーッという音の後にメッセージを。気が向いたら折り返します。私、優しいので》

「コラアア！！！オマエ、今バカンスって言ったんだゾ！？」

ご立腹なグリム。

ユウくんとグリムが大変な目にあってるのに、バカンス中の学園長に、私も少し腹が立った。

「こういう時に連絡が取れないんじゃ意味ねーじゃねーか！チクショー！本当にいい加減なヤツなんだゾ！」

ユウくんは、ピッと電話を切った。

「とりあえず、エースとデュースにでも連絡しとくんだゾ。アイツらじゃ、なんの役にも立たなそうだけど……」

とても信用が低くて、私は苦笑いした。