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「……ん？あれ？今オレ、なにを──」
「ありがとうございます。カリムさんのおかげで、非常にクリアになりました」
「お、おう？なんかよくわかんないけど……スッキリしたならよかったな！」
「はい」
──────
「……と、いうわけです」
「はははっ！実に面白い。
カリムさんの人情に、ジェイドのユニーク魔法が敗北したわけですね」
「非常に悔しいですが、そういうことですね」
悪い顔になり、ジェイドに煽るような言葉を放つアズール。
ジェイドはにっこりと笑った。
Aにはその笑みが怒っているようにも見えた。
「ラッコちゃんって超口が軽そうなのに、意外〜」
「それほど大切な約束ということでしょう」
「ふふ……。
しかし、その意志の固さほどが、今回のスカラビア騒動の真実を白状したようなもの。
あとは仕上げです。砂に潜った犯人の尻尾を捕まえるとしましょう」
アズールが作戦があると言い、作戦をスラスラと説明した。
翌朝、ユウとグリムは、ジェイドの声によって起こされた。
「ユウさん、グリムくん。起きてください」
「ふにゃ……。オアシスまで行進かぁ？」
「行進しないために早起きをしたんです。さあ、行きますよ」
「あれ、Aさんが……」
「フロイドもいねぇんだゾ」
きょろきょろユウはまだ覚醒しきれていない頭で周りを見渡す。
Aとフロイドの姿がどこにも見当たらなかった。
「ああ。お二人には先に行くよう、指示致しましたので」
なるほど、と頷くように理解したユウは、アズールたちの後を追うように着いて行った。
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作者名：金平糖
| 作者ホームページ：(ヾﾉ･ω･`)ﾅｲﾅｲ
作成日時：2022年4月10日 15時
