【ツイステ】お姉さんは監督生を護りたい3 (ページ38)

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朝からの特訓は無事終わった。

ジャミルがカリムにユニーク魔法をかける隙がなかったのか、今日はおおらかで優しいいつも通りのカリムだった。

そして、夜。

「今日はご機嫌カリムだったんだゾ」

空き部屋にグリムとユウ、そしてAとオクタヴィネルの三人が今日のことを話していた。

「ええ。僕が知る“いつもの”カリムさんでしたね」

「機嫌が悪い時のカリムは、もっと目が釣り上がってて怖い感じで喋ってるんだゾ」

「──それは機嫌の良し悪し、なのでしょうか？」

カリムの真似をするように、目を釣り上げるグリム。

それに疑問を持ったジェイドは首を傾げた。

「どーゆーこと？」

「カリムさんはフロイドのように気分の浮き沈みが、激しい印象はあまりないようですから……。
もっと別の要因があるような気がして」

「マジフト大会とテスト期間の寮順位が悪かったせいだってジャミルが言ってたんだゾ」

ジェイドがそう言うと、グリムはマジフト大会とテスト期間のことを話した。

「え〜？ラッコちゃんってそんなの気にするの？」

「ラッコ？」

カリムの名前ではなくラッコと呼ぶフロイドに、グリムは首を傾げた。

「カリムさんのことですよ。フロイドは海の生き物になぞられたあだ名をつけるのが好きなんです」