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ユウの言葉にグリムとAはハッとした。
「そ、そうだよ！操縦しなかったら、このままだし、捕まるのも時間の問題かも……」
「え、えーっと、カリムは隅っこについてるフサを掴んで引っ張ってたような……えいやっ！」
昼間にしていたカリムの行動を思い出しながら、グリムはフサを引っ張った。
絨毯はびっくりして、スピードを上げてぐるぐると回転した。
「うわあ！？急に回転しだしたんだゾ！コラッ！言うこときくんだゾ！」
ぐいぐいとまた引っ張ると、止まるどころか速まっていく。
「ぎゃーーー！目が回る〜〜〜〜！！！！止まれ、止まるんだゾ〜〜〜！！」
「寮の外に出るぞ！追え、追え〜〜！！」
「うわああああ〜〜〜〜鏡にぶつかる〜〜〜〜！！」
Aは片腕でユウとグリムを支える。
目を瞑りながらも、衝撃を来るのを待った。
二人を支えていたAは下敷きになり、腕に激痛が走る。
口から自分の声とは思えないような、声が出る。
「うぐっ……！」
「ふなﾞぁああ……」
「ここは……？」
グリムは目を回し、ユウは無事だったものの酔ったのか、頭をおさえながら真っ暗な場所を見回す。
カチッと電気がついた。
その場所は見覚えがあった。
テーブルやソファ、青を特徴とした部屋……。
そこは、オクタヴィネル寮のモストロ・ラウンジだった。
「……おや、こんな深夜にどんなお客様がいらっしゃったのかと思えば」
「食べ物盗みに来た泥棒かと思って絞めにきたのに……。小エビちゃんとアザラシちゃんに、ネオンちゃんかぁ」
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作者名：金平糖
| 作者ホームページ：(ヾﾉ･ω･`)ﾅｲﾅｲ
作成日時：2022年4月10日 15時
