【ツイステ】お姉さんは監督生を護りたい3 (ページ16)

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「そこで、ハーツラビュルの問題解決に活躍した君たちにアドバイスをもらいたい。
俺たちはどうしたらいい？」

ユウとグリムに、どうすればいいかと聞くジャミル。

「ジャミルがカリムに決闘を挑んで、寮長になっちまうのはどうだ？
リドルのときは学園長の提案で、エースとデュースがリドルと決闘したんだゾ！」

クロウリーと同じ提案をしたグリム。

こころなしか自慢げである。

「ま、アイツらポンコツで歯が立たなかったんだけどな。
カリムはリドルと違ってユニーク魔法も大したことねーし、楽勝な気がするんだゾ！」

名案だとでもいうように、にやりと笑ったグリム。

ジャミルは顔を顰めた。

「──それだけは、絶対に出来ない」

即座に却下された提案に、がくりとグリムは転びそうになった。

「アドバイス求めといて、即拒否するんじゃねーんだゾ！
なんでダメなんだ？」

ジャミルは言い分は“バイパー家は先祖代々、アジーム家に仕えていて、家臣が主人に刃を向けるなんて、許されるわけがない”とのこと。

「それに、俺がそんなことをしたとカリムの父親が知れば、バイパー家の処分は免れない。
悪いが、俺の身勝手で家族全員を路頭に迷わせるわけにはいかないんだ」

再び目を伏せたジャミル。

「それは子どもに背負わせていい責任じゃないような……」

そう呟くユウに、Aもグリムも頷いた。

「仕方ないさ。それがバイパー家に産まれた者の宿命さ」

グリムはなんだか納得いっていないようで、腕を組んで首を捻った。

「ジャミルがカリムに決闘を挑めないのはわかったけどよぉ。寮長があんな調子じゃ、寮生みんなが振り回されて参っちまうんだゾ。
リドルも大概だったけど、支離滅裂な分カリムの方がひでぇ気がするんだゾ」

そう意見するグリムに、寮生がもう寮長にはついていけないと言い始めた。