【ツイステ】お姉さんは監督生を護りたい3 (ページ13)

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東のオアシスへの行進から帰ってきたユウくんとグリムは美味しそうにご飯を食べていた。

うんうん、ほぼジャミルに命令された通りにやったけれど、美味しそうに食べてくれて良かった。

平らげた皿を洗い場に運ぼうとすると、ユウくんとグリムに呼び止められた。

「Aさん！実は──」

ユウくんは周りを見渡してから、今日の出来事を話した。

一人の寮生が“耐えられない”と言ったらしい。

そして話は広がり、“ジャミルはどうしてカリムの指示に従うのか”という話になったらしい。

ジャミルたちは今晩、少し話をすることになった。

ユウくんとグリムも誘われ、ジャミルに私さえよければ誘ってくれと言ったらしい。

全く、こんな話に怪我人を巻き込むんじゃないよ！もちろん話は聞きますけども。

そして今日の夜、談話室に集まった寮生と私たち。

「……みんな、集まってるか？」

「はい。……カリム寮長は？」

おそるおそる寮生が聞くとジャミルは安心しろというような顔で口を開く。

「寝たよ。安眠効果のあるハーブティーを煎(せん)じたから、いつもより深く眠っているはずだ」

ジャミルがそう言うと、寮生たちはホッとしたようで、胸をなで下ろした。

「──で、なんなんだゾ？オレ様たちに話って。
オレ様もうヘトヘト……。一刻も早く寝させて欲しいんだゾ」

「みんな同じくらいキツいんだ。静かにしてろ」

寮生がそう言うと不満げだが、グリムは黙った。

偉いね！と私は褒めたくなった。

……私いて大丈夫？雰囲気ぶち壊しじゃない？と、私は少しだけ不安になった。