【実l況l者】橙はアクティヴ【rtrt】 (ページ6)

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第5話(出会い編) ページ6

「ぶはっ……、キヨくんが赤面しとるー！！」

お腹を抱えて、けたけたと笑うレトさんらしき人。

「あ、この人がレトさんね」

「こんちゃーす！レトルトと、申しまーす！」

あぁ、やっぱり。

何度も聞いた、鼻にかかる声。

これやとバレるんかな？と首を傾げ、フジに聞く。

「いや、知らなそうだし、いいんじゃない？」

私は嬉しさで、手を差し出した。

「よ、よろしくお願いしますっ」

「あぁ、そんな堅くならんでええで！レトくんって呼んでもらってええからな？まぁ、仲良くしような！」

ニコニコと笑うレトさんに、きゅんと胸が締め付けられた。

「好きです……」

と、心の声が漏れる。

「ん？なんて？」

首を傾げて、顔を私に近づけるレトさん。

うわあ、整ってる顔が近くに……！

「れっ、レトさんって呼びました」

「えっ、レトくんでもレトでもええのに～」

私は平然を装い、そう言った。

レトさんは“さん”呼びが気に入らないようで、女の子のようにむぅ、と口を膨らませていた。

「じゃあ、遊園地行こうか！」

そうフジが声をかけると同時に、私たちは遊園地へと向かった。

「ゆ、遊園地ってここの近くなんですか？」

「ん？あぁ、せやで。この○○駅から近いんや」

そう話しているうちに、遊園地に着いた。