【実l況l者】橙はアクティヴ【rtrt】 (ページ39)

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第38話(花火大会編) ページ39

「俺はな、Aちゃんに初ちゅーしてもうた」

えへへ、と笑いながら言うとキヨくんはぽかんとした顔をする。

「え、二人って付き合って……？」

宇宙猫並に間抜けな顔をするキヨくんに少し笑ってしまう。

「？せやで。キヨくん知らんかったん？」

「知らないも何も……。そもそもそんな話、聞いてねーし……」

「それはそうや、言うてへんからな」

「待って、俺も初耳」

「俺は知ってたよ。Aちゃんとレトさんって、相思相愛だもんね」

ヒラくんは察しがいいようで、俺たちが付き合ってたことを知ってたようだ。

「というか、いつ付き合ったんだよ」

「遊園地んときやな。俺、Aちゃんに一目惚れしてもうてなぁ。Aちゃんと一緒にいられたら、……幸せになれる気がしたんや。
……もちろん今も幸せやけどな。しかも無事付き合えて、バチ当たらんか心配やわー」

Aちゃんの笑った顔や、照れた顔を思い出すと、にやけてしまう。

そして改めて、幸せだって思った。

「あとは、フジくんと優花ちゃんだけやなぁ。成功するとええんやけど……」

「あぁ、その心配はないと思うけどね。両方とも好きみたいだし」

ヒラくんの言葉に『確かに』と、キヨくんとこーすけくんは頷いた。

「でもあいつ、告白とか出来なさそう……」

キヨくんがそう言うと『それはありうるね……』なんて、ヒラくんが苦笑いしていた。