第3話(出会い編) ページ4
「会わせてくれるって言ったもんな？な？」
ちょっと強く言いすぎたかな、と思うが紅葉はポチポチと文字を打っていた。
「こ、こんな文章で大丈夫かな！？変に思われないかな！？」
「うんうん、いいんじゃない？」
「見てないじゃん！！」
見てないけど、大丈夫だろうと思い『いいんじゃない？』と返す。
「んー、どれどれ」
私の代わりに、優花が見せてと言うので紅葉は素直に見せた。
優花は少し唸ったような声を出して、こう言った。
「堅苦しいね」
「ええっ、そうかな…」
「キヨとAちゃんって、タメ口？」
「……いや、まだだけど」
「あ、そうなの？じゃあこれでもいいと思うんだけど……」
私も少し気になって、ちらりと文を見てみるとまぁ堅苦しい返信だ。
「レトルトさんじゃなくて、レトさんでいいんじゃない？」
私と優花がアドバイスすると、少し堅いが大丈夫だろうと思う文章に変わった。
「こ、これで大丈夫だよね。送信ボタン押すよ？」
「うん」
「うああ、送っちゃったよ……。どうしよう……」
恥ずかしいのかなんだか知らないが、布団に潜って隠れる紅葉の布団を剥がす。
「もー、隠れてないで風呂いくよ！」
「で、でも今返信返ってきたら、すぐ返さなきゃいけないじゃん！」
くわっと口を開けてそういう紅葉に、呆れてため息をついた。
「あーそんなの後でいいでしょ！心配なら脱衣所まで持ってこい！行くよ！！」
紅葉をを引っ張って、
「いつまで心配してんの……」
「お風呂に携帯持ってっちゃ、ダメ？」
ちらちらとスマホを見る紅葉がそう言うので水没したらけないしダメだと即答した。
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作者名：金平糖
| 作者ホームページ：(ヾﾉ･∀･`)ﾅｲﾅｲ
作成日時：2020年9月17日 14時
