【実l況l者】橙はアクティヴ【rtrt】 (ページ19)

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第18話(お出かけ編) ページ19

「Aちゃん……、今言ったこと、本当？？」

こんなの、漫画か小説のような展開にしか思えなかった。

自分が恋した子も、自分に惚れていたなんて、誰が思うだろうか。

「れ、レトさん……！？」

「ほんまのほんま？」

「ほんまのほんまです。私も、レトさんと同じ気持ちですよ。好きです」

頬を染めながらも、愛らしく笑うAちゃん。

自然と声に出すように、プロポーズ的なことを言ってしまった。

誤解されないように、プロポーズはちゃんとするからと言ったが、動揺しすぎて噛み噛みだった。

「って、俺は何言っとんのや……！！かっこわるい……」

「……ふふ、待ってますね」

動揺する俺とは別に、Aちゃんは俺を見て『待ってる』と言ってくれた。

こんなに愛おしくなったAちゃんに近づいて、抱きしめた。

「今、恥ずかしくて目合わせられへんし、顔も見れへんけど……。ぎゅってしたいから、少しの間だけ……こうさせてくれへんか」

『はい』とAちゃんは言いながら、俺の背中に手を回した。

「好きやで、Aちゃん……」

「……私もです」

ぎゅうっ、と抱きしめる力が強まった。

Aちゃんの様子をちらっと見ると、耳まで真っ赤だった。