【実l況l者】橙はアクティヴ【rtrt】 (ページ18)

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第17話(お出かけ編) ページ18

Aちゃんはぽかんとした顔だった。

聞こえてなかったんかな、と思って二回目の告白をしようとすると止められた。

「れ、レトさんは私に惚れたって言ったんですか？」

ほんのりと頬を染めながらも言うAちゃん。

やっぱり、タイミングがまずかったのかもしれない。

「ごめんな、困ること言うて」

『ここムードないし、別の場所で言うた方が良かったな』。

そう告げるとAちゃんは『軽いですよ、レトさん！』と、少し怒られた。

その怒る姿すらも『可愛いなぁ』と思ってしまう。

「というかなんで私に惚れたんですか！」

Aちゃんは恥ずかしいのか、声も裏返っていた。

「一目惚れなんや」

「え……？」

俺は思ったことを全部伝えた。

Aちゃんのように可愛い子を見た事ないこと、キヨくんやフジくんの隣に行ったり、一緒に回ったりしたら嫌だと思ったこと、俺はAちゃんのことが好きだって、自覚したこと。

「……やから、付き合ってくれへんか？」

「え……、」

やはりAちゃんは、ぽかんとした顔をする。

「忘れてほしい、言うても……忘れられへんよな」

「レトさん……私、」

Aちゃんが、俺の名前を呼んだ。

一生懸命答えようとしているのか、震えた声だった。

Aちゃんは俺の言葉を拒んだり、無理した笑顔でもなかった。

Aちゃんは、しっかりと俺の言葉を受け止めてくれた。

「私も、レトさんのことが……っ、好きです……！」