【実l況l者】橙はアクティヴ【rtrt】 (ページ14)

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第13話(お出かけ編) ページ14

俯きながらも、私はレトさんに想いを伝えた。

レトさんは何も言わなくて、私は顔をあげられない。

「……あの、れとさ──」

「Aちゃん……、今言ったこと、本当？？」

小さな声でそういうレトさん。

私は恐る恐る顔を上げた。

「れ、レトさん……！？」

レトさんの表情は、今にも泣きそうだった。

「ほんまのほんま？」

「ほんまのほんまです。私も、レトさんと同じ気持ちですよ。好きです」

「お、俺！Aちゃんのこと、絶対幸せにしたるからな！！……あ、今のはプロポーズとかじゃなくて……！ほ、本当のプロポーズはちゃんとするからな！？って、俺何言っとんのや……！！」

『かっこわるい～！！』と頭を抱えるレトさん。

「……ふふ、待ってますね」

笑いながらも、そう言うとレトさんが近づいてきた。

そして、ふわりといい香りに包まれた。

「今、恥ずかしくて目合わせられへんし、顔も見れへんけど……。ぎゅってしたいから、少しの間だけ……こうさせてくれへんか」

「……はい、」

抱きしめてくれるレトさんの背中に、手を回す。

「好きやで、Aちゃん……」

耳元で言ってくれるレトさん。

私は顔を赤くなっているのを悟られないように、抱きしめる力を少し強めて『私も』と言った。