【実l況l者】橙はアクティヴ【rtrt】 (ページ2)

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第1話(出会い編) ページ2

「やっと来たぞ！東京！」

私たち、三人は卒業祝いに東京へとやってきた。

アニメイトでグッズを買ったり、おしゃれなカフェでゆったりしたりと充実な日々を過ごす……はずだったのだが。

ひょんな事から私たちは、なんとも現実味のない日々を過ごすことになった。

ファミレスでご飯を食べに行くことになった私と優花と紅葉。

隣にはヒラとこーすけ。

そして真正面にはキヨ。

どうしてこんなことになったのかと言うと、優花がフジのハンカチを拾ったのだそう。

そしてお礼にと、ファミレスで相席になったということだ。

とんとん、と肩を叩かれて叩かれた方を見るとヒラがスマホを持って笑っていた。

「佐藤さん……だっけ？L○NE交換しない？って、これナンパに入るかな？」

「いえ、大丈夫です。私でよければLINE交換しましょう。えーっと……」

思わず『ヒラ』と名前が出そうだった。

仮にも知らないと装うつもりだったのに、危ない危ない。

「あ、俺のことはヒラでいいよ。みんなそう呼んでるから。で、佐藤さんの隣でいるのはこーすけだよ」

「その、ヒラさんというのは、あだ名ですか？」

「うん。そういう感じ」

「じゃあ、私の事も名前で呼んでいただいていいですよ。苗字って堅苦しいでしょう？」

「ふふ、そうだね。Aちゃん、よろしくね」

「はい、よろしくお願いしますね」

ヒラとこーすけとL○NEを交換し、フジとキヨにホテルまで送って貰った。