84試練-1 ページ37
ザック「……あ?」
貴方「そ、そんな!それじゃあ、私も行く!」
ザック「うるせぇ、お前は今もろくに動けねぇんだろうが。足でまといになるだけだ」
貴方「……そう、だけど……」
Aは俯いてそのまま口を噤んだ。
レイ「……ザックも、Aもそのままじゃ死ぬ。だから、寝ていて」
ザック「勝手に俺が死ぬとか決めんな。こいつはともかく俺は簡単に死なねぇ。それぐらい分かってんだろ?」
レイ「でも……__お願い、ザック、A。私を役に立たせて」
ザック「お願いってお前。そういえばいいと思ってんじゃねーだろうな」
レイ「……お願い」
ザック「あー……つーか、降りる方法あんのかよ………」
レイ「……それは……」
…………。
レイ「多分………大丈夫……」
ザック「……お前、一人で行って帰ってこれんだろーな?」
レイ「……それも、多分大丈夫……」
ザック「……、……わぁったよ。今はかまもろくに動かせねぇし……、こいつも動けねぇ…。……これじゃあ俺らはお荷物だからな」
貴方「…」
ピク、とAがすこし肩を揺らした。
レイ「違う」
ザック「たいして違わねぇよ。……でも、お前が本当に死なねぇって言うなら、行ってこいよ」
レイ「うん」
貴方「レイちゃん……。任せっきりでごめんね。死なないでね」
少し、Aの声が震えている気がした。
レイ「うん…!」
私が立ち上がって、戻ろうとした時。
ザック「……おい」
レイ「……?」
ザック「行くなら、B6まで降りろ」
レイ「……え?」
ザック「B6で俺が、テメェらを、最初に見つけた場所。そん中にあるもんを、持ってこい……」
レイ「…………分かった」
あの神父のところへ行こう。
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金平糖(プロフ) - いちごましまろさん» マジか!!私も好き!死神くん声域凄いよね!憧れる! (2018年6月4日 7時) (レス) id: 942887e5ad (このIDを非表示/違反報告)
いちごましまろ - 僕ね大好きなんだ!! (2018年6月3日 23時) (レス) id: 14e3511fd4 (このIDを非表示/違反報告)
いちごましまろ - きゃぁぁぁぁまじでまじで?!? (2018年6月3日 23時) (レス) id: 14e3511fd4 (このIDを非表示/違反報告)
金平糖(プロフ) - いちごましまろさん» 死神くんか!!知ってるよ!ちょっとしか見たことないけど!! (2018年6月3日 19時) (レス) id: 942887e5ad (このIDを非表示/違反報告)
いちごましまろ - ザックの!声!の!死神さん! (2018年6月3日 17時) (レス) id: 14e3511fd4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:金平糖 | 作者ホームページ:(ヾノ・∀・`)ナイナイ
作成日時:2017年4月3日 3時