【殺戮の天使】絶対、護るから【アイザック・フォスター】2

７５己の罪-1 ページ28

目を開けると不思議なところに来ていた。

レイ｢……ここは、なに……？｣

周りを見渡してみる。

後ろには出口が無かった。

レイ｢また、出口がない………！｣

前を向くと何か書いてある……。

『＿＿己の罪はその目に見えているか』

『＿＿もし黒く塗りつぶされていると言うのであれば、それは己がしたことだ』

『＿＿罪を消してしまったのか、それとも罪と気づいていないのか』

『＿＿己を見失った罪ならば、再びそれを完成させ、そこから流れ出した罪を受け止めろ』

レイ｢……罪を再び完成させて、受け止める………？｣

………持っている瓶に入れればいいってこと？

奥にある絵を見てみた。

左から見てみると夕暮れの中、急いで道を走る少年の絵。

一匹の蛇の絵。

猟銃を構えた男の絵。

額縁の中は真っ黒で絵が入っていなかった。

レイ｢何もない黒い絵……。ここに何かを完成させればいいの…？｣

左の三つは完成している……。

どうやってこの黒い絵を完成させなきゃいけないのか……。

ふと私は自分の姿が映っている鏡の破片を見た。

レイ｢これで切り裂けば……｣

蛇の絵を切り裂いた。

そうすると破れた絵の隙間から、メスの羊が描かれた紙が1枚出てきた。

レイ｢！｣

切り裂かれた隙間から、蛇がはい出てきた。

蛇の大きさからして、この小さな瓶には入らない。

レイ｢噛まれないように気をつけないと……｣

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