74懺悔室にて-3 ページ27
レイ「………?…なんだろう。………甘い匂いが、強くなっているような………」
………、………気のせいかな。
レイ「!………出口がない?そんな……薬を探して、戻らないといけないのに……」
………出口も探さなきゃ……。
椅子の上に小さな瓶が転がっていた。
瓶を手に取ると、中には何にも入っていないようだ。
レイ「これはインク瓶かな……」
カッ…カッ…と音がした。
音がする方を見ると、壁に文字があった。
『__罪を吐き出せ』
『__小さな瓶にでも良い、それは証となる』
『__そして証を見つめ、己は何を思う』
『__
……鍵が開いたような音がした。
レイ「……この瓶に罪を吐き出すって、どういう事なんだろう……」
左の扉に入った。
そこには壁に文字が浮き出ていた。
『__罪を吐き出せ』
『__それがわからぬのならば』
『__引き裂いて、引きずり出せばよい』
レイ「……」
他にはなんにもないみたいだ。
そう言えば右にも扉があったような…。
右の扉に行くと、鏡があった。
レイ「ここは、鏡しかない……」
また、カッ…カッ…と音がした。
鏡の上に文字が書かれていた。
『__己の姿をしかと見よ』
『__生け贄か、迷えるものか………それとも悪魔か』
『__ただ神が望むは』
『__偽りの無い姿である』
………。
レイ「……どういうこと………?なんで壁に文字が……。それに……己の姿を見よって、この鏡のこと……?」
……鏡には私が写っている。
私が写っている。
レイ「……、…ただ、それだけ」
また、鏡の上に文字が書かれた。
『__君は無知なる者か?それとも己を偽っているのか?』
『__ここは
『__ここから出たければ』
『__己の破片を手にし』
『__己を知れ!』
その刹那、パリッと鏡が割れた。
レイ「………」
さっきの私が、そのまま鏡に残っている。
レイ「……へんな鏡」
でも、この鏡持っておこう。
己の破片って……多分、この割れた鏡のことだ……。
ここにはもう何も無い。
早く別のところを探して出口を見つけなきゃ。
また左の扉へ行き、鏡で文字が浮き出ているところを破いた。
ゴポォ…
レイ「!!」
文字からなにか黒いものが出てきた。
そして、なにか黒いものに飲み込まれた。
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金平糖(プロフ) - いちごましまろさん» マジか!!私も好き!死神くん声域凄いよね!憧れる! (2018年6月4日 7時) (レス) id: 942887e5ad (このIDを非表示/違反報告)
いちごましまろ - 僕ね大好きなんだ!! (2018年6月3日 23時) (レス) id: 14e3511fd4 (このIDを非表示/違反報告)
いちごましまろ - きゃぁぁぁぁまじでまじで?!? (2018年6月3日 23時) (レス) id: 14e3511fd4 (このIDを非表示/違反報告)
金平糖(プロフ) - いちごましまろさん» 死神くんか!!知ってるよ!ちょっとしか見たことないけど!! (2018年6月3日 19時) (レス) id: 942887e5ad (このIDを非表示/違反報告)
いちごましまろ - ザックの!声!の!死神さん! (2018年6月3日 17時) (レス) id: 14e3511fd4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:金平糖 | 作者ホームページ:(ヾノ・∀・`)ナイナイ
作成日時:2017年4月3日 3時